やってきた答えとその先に見えたもの
最終日、私は
ある問いを胸に山を歩いた。
私にはっきり分かるサインを
送ってほしいと願った。
これは私にとって自分の魂と
やりとりする方法のひとつ。
何もサインがやってこなかったら
それはそれで答え。
そろそろ森の出口だ。
とうとうサインは来なかったな…。
けど、朝日がとても気持ちいい!
誰もいないし、まいっかと
お気に入りの曲を口ずさんでみる。
こんな時は『Winter light』なんて
ぴったりじゃなかろうか!
森の中で朝日を見ながら歌っていると
ハートのチャクラが解放されて気持ちいい。
自分のエネルギーフィールドも広がって
自然の中に溶けていくようだ。
あ~気持ちいいなぁ~なんて思いながら
ずんずん歩いてゆくと「ん?」
何かを感じて振り向くと
そこにある動物がいた。
道端からこちらをジッと見ていた。
不意を突かれた感じだ。
一瞬時が止まったかのようだったけど
私が「!」となったら、向こうも
クルリと向きを変えて走り去っていった。
ここで野生の動物に遭遇することは
めずらしいことではない。
けれどその時の私にとっては
共時性のある出来事だった。
他の人にとっては特に
深い意味のないことでも
自分には特別な意味を持つこと。
それがサインだ。
見逃してしまうこともあるだろう。
自分の周りに起きていることに
いかに意識的になれるか。
答えを受け取るときは大事なことだと思う。
さて、答えは来た。
安堵し浮かれた自分もいたけど、
来たけど、来たら来たで
さらに悩みが深まった。
サインが来たら
もっと自信が湧いて
力強く進めると思っていた。
だけど答えの先に私が見たものは
覚悟のない自分だった。
疑いようのない
ハッキリしたサインを見つけた。
けど本当の問題はそこじゃなかった。
進むべき道を
進んでいるかどうかじゃなく
進む覚悟のなさが今の私の真実だった。
「必要なのは信じて進む覚悟」←今ここ。