バリ島ウブド記~モンキーフォレスト編
クラスの合間に、ウブドのモンキーフォレストに連れて行ってもらった。楽しみにしていた予定の一つだ。朝からちょっとワクワクしていた。
モンキーフォレストのHP→https://www.monkeyforestubud.com/
ここは、ヒンドゥー教の哲学に基づき運営されている。観光資源としてだけでなく、色々な役割を担っている場所のようだ。
単に猿との触れ合いだけでなく、森林の様子や生き物観察も楽しめたし、寺院や石造なども見応えがあった。森林や植物が好きな人にもお勧めかもしれない。
チケット買って中に入る。大人はIDR 50,000(料金は2017年3月時点の情報。0を2つ消すとだいたい日本円くらいになる)。
入り口付近にバナナ売り場があった。観光価格にて販売中。
買った側からお腹を空かした猿が奪いにくるので、すぐにカバンの中に仕舞うべし!
そしてカバンを引っ張られたりもするので、しっかり持っておくことが大事。
猿に近寄られたく人はバナナを買わなければ基本的に大丈夫。
「訪問者へのお願い」にも書いてあるが、ペットボトルなども手に持って歩かない方がいい(バッグの中なら大丈夫)。実際にペットボトルを奪われている人を見たし、猿はボトルのフタを上手にあけて飲んでいた。ただの水のペットボトルなんだけどね。観光客の反応を楽しんでいるのかもしれないな。
動物との接し方や距離感て人それぞれだし、バナナのあげ方や、バナナをあげることに対する考え方もそれぞれ。様々な価値観に触れられたことも感慨深かった。
私はというと、この海外研修に参加するにあたって、日頃の価値観や価値判断は日本において行こうって決めたから、『今目の前にあることをとにかく体験してみよう』って意気込みでバナナを購入。
バナナを仕舞うのにモタついていると、すかさず猿が勢いよく寄ってきて軽くパニック(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)。仲間がすばやくバナナをねじ込んで助けてくれた。ほんとに感謝。落ち着いて猿との触れ合いを楽しみたいと思っていた私の幻想は早くも打ち砕かれた。
なんだか強そうな猿は苦手だ~。
このトカゲみたいなヤツは何ていうのかな?手のひらサイズより大きい。
いろんな石造があって、どれも苔むす感じですんごいステキ。
HPのQ&Aによると、石造は寺院を支えるエネルギーのシンボルなんだそう。
迫力~!
龍みたいだけど羽がある。たぶんバリの神様の一人、アンタボガ神ではないかと。
川の方を見下ろしてて存在感たっぷり。
樹の根っこもラピュタ感たっぷりですごいたまらん。
この根っこの長い樹は、バンヤンツリー(ベンガル菩提樹)という熱帯アジア原産の常緑高木。HP情報によるとモンキーフォレストのバンヤンツリーは少なくとも100歳以上らしい。頭上はるか上からドーンと垂れている。
猿がよじ登るにはもってこいだね。
これはコケ類とか地衣類なのかしら。私の観察眼では全然同定できないが、こんな小さな世界も好き。生命のロマンスを妄想して楽しむ。
樹の上で楽しそうに遊んでいる。
もう帰ろうかと出口に近づいた頃、一匹の猿がスルスル~っと周囲にいた人の足元を搔きわけて、私のところにやってきた。明らかに人を選んでいる動き。そしておもむろに私のバッグを引っ張り出す。( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ待ってくれ。
もうバナナを持っていなかったけど、猿はそんなことお構いなしに引っ張ってくる。私がバナナを仕舞うところを見て覚えていたのかな?それとも私のバッグに好奇心が沸いたのかな?(ナイロン製のなんてことないヤツだけど)。気の弱そうな人を選んで近寄っている感もいなめない。うぅ~ちょっと狙われてるのか~(TwT。)
猿だから当たり前だけどけっこう腕力がある。私がバッグを胸に抱えると、よじ登ってきたりしてけっこうしつこく取りにくる。
イラズラなのか、バナナ欲しさなのか分からないけど、ここは一つキッパリ言わなくちゃ!と気合を入れた。勇気を出して「ダメ」と諭すも、優しすぎたのか効果ゼロ(≡д≡) ガーン
結果的にバッグは取られなかったけど、こういう時はチャクラに力を入れてきっぱりとした態度が大事みたいだ。いろいろ学んだ。
『私、、もしかして猿に狙われやすいのかな・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)』という軽いショックを胸にしまい、思い出のつまったモンキーフォレストを後にした。
猿がバナナを取りに来る時はちょっと緊張したけど、楽しかったしよい所だった(。・ω・。)♪
この日の夜のクラスでは、モンキーフォレストでの体験が話題にあがり、自分の持っている恐れについて洞察する機会が訪れた。恐れについて色々なヒントやアドバイスも頂いたのでベッドの中でいろいろ考えながら眠りに落ちた。とても充実した一日となった。
私が今回学んだモンキーフォレストを楽しむコツ
①もしバナナを買うなら、その場ですぐにバッグにしまう。
②猿のいないスポットでバナナの房を小分けにしておくと便利。猿から見えるところでやるとすぐに奪いに来るから(そういう猿ばかりではないが、中には積極的なのもいたので)。
③バナナを買うなら白いTシャツは着ていかない。猿によじ登られた場合汚れるから。(基本的には、猿の興味を引くものを持っていなければ近づいてこないけど)
④荷物は余り持たずに身軽な格好でいくとよいと思う。
⑤肩にかける手さげ袋より、斜めがけできるポーチや、リュックなどがよさそう。
HPに記載されている敷地内のルールを守っていれば、自然を楽しみながらのんびり楽しめる所だと思う。