グリホサート(2)~グリホサートとGM作物の病死
グリホサートって何がどう悪いのかよく分からない。
調べているとこんな記事を見つけた。
上記のロバートクレマー博士について調べたらこんな記事も。
おそらく上記の記事と同様の内容を述べていると思われる。
後者の方が短くまとまっていて私には取っ付きやすいかな。
と思ったが実際読んでみると前者の方が分かりやすかったかも。
てな訳で、今回は両方の記事を読み比べながら理解していこうと思う。
ロバートクレマー博士は土壌環境の専門家
・遺伝子組み換え作物が登場する前は、植物と微生物の土壌での相互作用を研究していたクレマー博士。GM作物*1が登場してからは、グリホサートの影響に関心を持ったようだ。
教育背景
・BS(学士) 1972、ミズーリ大学、農業学
・MS(修士) 1974、ミズーリ大学、土壌科学
・Ph.D. (博士)1981年、ミシシッピ州立大学、土壌微生物学と生化学
主な研究
・土壌と植物の微生物生態学。
・土壌の品質(健康)と持続可能な農業システム。
・トランスジェニック作物(遺伝子改変作物)の土壌環境への影響。
クレマー博士の論文はこちらから→
https://www.researchgate.net/profile/Robert_Kremer/publications
専門分野の書籍も多数あるようだ。ソースはここ
読んでまとめてみた
【読んだ記事】
その1:Dr. Robert Kremer: GMOs, Glyphosate and Soil Biology - Food Integrity Now
その2:GMOやグリホサートの土壌生態への影響 Biology
・ラウンドアップの有効成分であるグリホサートは世界で最も使用されている除草剤。
・全てのGM作物の8割はグリホサートに耐えられるように設計されている。
ラウンドアップを使うと根っこにフリザリウムが蓄積される
・博士の研究チームは、グリホサートを使った遺伝子組み換え作物の根っこを調べて、土壌真菌が蓄積されていることに気がついた。
・土壌真菌の中には植物にとって有益になるものもある(土壌中の有機物質の分解を仲介してくれる)*2。しかし環境によっては病気の発症につながることもある。
・研究でわかったことは、ラウンドアップ(有効成分がグリホサート)を使用すると、フザリウム(菌類(カビ)の一属)が栽培中の大豆やコーンの根に蓄積されるということ。
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=633438
フリザリウムって何ぞなもし?
土壌中や人間の住環境中など広範囲に生息している上、植物に病気を引き起こす種やマイコトキシンを作る種もあるなど、人間にとっても重要なカビである。
宿主植物を萎れさせるタイプのものと、組織を腐敗させるものとに大別される。
萎れさせるタイプのものは、宿主植物の根から感染し、木部の道管に菌糸体を広げる。その際に植物側は、導管に隣接する柔組織がふくらんで導管を塞ぎ(チローシスとよばれる)、水の吸い上げを物理的に阻害することになり、植物全体が萎れる。
フザリウムによる萎凋性病害(萎れて枯死する)が大きな問題となる作物には、トマト、バナナ、ワタ、サツマイモ、マメ科作物、ウリ科作物、アブラナ科作物などがある。
免疫機能の低下した患者に重い深在性真菌症を引き起こす真菌として知られる。また、日本においては、眼や爪に病気を引き起こす真菌症の病原菌としても知られてきた。さらに、目に日和見感染する病原菌としても重要であり、角膜真菌症を引き起こす。
エンドウ根腐病(Fusarium solani f. sp. pisi)
Door Davide Palmieri1 - Eigen werk, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=21746669
ラウンドアップとGM作物の病死
・根に蓄積されるフザリウム属の量を見ると、環境によっては病気の発症につながるであろうと疑われる。
・クレマー博士の遺伝子組み換え大豆とグリホサートの研究から分かったことは、病気の進行に必要である菌との接触がすでに根で起こっており、条件が整えば感染が広がるということ。そしてこれは遺伝子組換えでない大豆には見られない現象ということ。
・遺伝子組み換えとラウンドアップの使用により、土壌環境がフザリウムの増殖に適した状態になる。GM作物はその根に病原菌を蓄積して、環境さえ整えば急速に病気に発展してしまう。
ここまでを私の言葉でざっくりまとめてみる
ここまでで、まだ参考記事のほんの一部なんだが、、、
理解するのにとても時間がかかっている。こりゃ大変だ(-公-;)ウーン
まぁでも とても興味深い内容だからもうちょっと頑張ってみようかな。
とりあえず、本日のまとめ!
ラウンドアップ(有効成分がグリホサート)を使った遺伝子組み換え作物は、「環境さえ調えばいつでも病気になれます!」的なスタンバってる状況にある。
(*`д´)b OK!←こんな感じ
その他参考文献など
・植物と根に共生する真菌がつくりだす複雑な「ネットワーク」構造を解明 — 京都大学
つづく