空飛ぶ船は癒し舟

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健康に関して気になったことや、その他書きたいことを書くブログ

グリホサート(11)~腸内細菌殺人事件・・・って、ばかこのー!(#`Д´)ノノ┻┻;:'、・゙

引き続き以下の論文から。

今回は腸内細菌についての章を

探求してみよう!

Glyphosate, pathways to modern diseases II: Celiac sprue and gluten intolerance

 

グリホサートの使用と腸内感染の関係

以下の図は、

小麦に使われたグリホサートの量と、

腸の感染症による死亡数

表しているよ。

 

黄色い棒

小麦に使われたグリホサートの量。

 

■黒線が腸の感染症による死亡数。

 

f:id:rising-dragon:20170803114933p:plainDeaths due to intestinal infections ICD A04, A09; 008, 009 with glyphosate applications to wheat (R=0.9834, p≤3.975e-09). Sources: USDA:NASS; CDC. (Figure courtesy of Nancy Swanson).*1

 

みごとに相関しているね。

 

グリホサートが

使用されればされるほど、

 

腸の感染症による死者も

増えてるよね

 

・・・って、ばかこのー!

(#`Д´)ノノ┻┻;:'、・゙

 

これが本当なら

殺人事件じゃないか!

 

動物への影響

グリホサートが

腸内細菌を破壊する

ことについて、

 

筆者らは以下のような

動物の例を挙げているよ。

 

例その1 ~腸内細菌のバランスを破壊

グリホサートは、家禽の腸内細菌のバランスを破壊し、病原性細菌と他の共生微生物との比を増加させる。サルモネラ菌およびクロストリジウム属はグリホサートに対して高度に耐性があるが、腸球菌、ビフィズス菌および乳酸菌は特に感受性がある

Glyphosate, pathways to modern diseases II: Celiac sprue and gluten intoleranceより

 家禽さんたち*2

f:id:rising-dragon:20170803162634j:plain 

家禽の腸内細菌を使った

試験管内の実験よると、

 

病原性の菌は

グリホサートに耐性があって

負けないけど、

 

日和見菌や善玉菌は

グリホサートに弱くて

やられちゃうんだね。

 

それによって腸内環境が

悪化してしまうようだな(≡д≡)ガーン

 

参考文献はこちら↓

「インビトロでの潜在的病原体および家禽微生物の有益なメンバーに対するグリホサートの効果」

 

例その2~ ボツリヌス感染症を引き起こすかも

グリホサートは、過去10年から15年の間にドイツのウシにおけるクロストリジウムボツリヌス感染のリスク増加の可能性のある因子として提唱された。

Glyphosate, pathways to modern diseases II: Celiac sprue and gluten intoleranceより

f:id:rising-dragon:20170803165225j:plain 

 

本来ならボツリヌス菌

やっつけてくれるはずの腸内菌が

 

グリホサートによって

逆にやっつけられちゃう

ことが分かったから、

 

ボツリヌス感染を

引き起こす要素の一つとして

疑われる身となった

グリホサート。

 

胃腸の中でボツリヌス菌

繁栄させるという、

どSプレイをやってのけるなら

疑われても仕方あるまいな。

 

牛のボツリヌス感染症

増えたのも

 

グリホサートの使用が

増加したことと

関係があるのかもしれないね。

 

グリホサートを使用した

エサを食べているからね。

 

ちなみにボツリヌス菌

地上最強の毒素!

 

人間がボツリヌス菌

食中毒にかかると

死亡することもある。

 

牛さんも相当苦しんだはず。

 

参考文献はこちら↓

「グリホサートはエンテロコッカス属菌の拮抗作用を抑制する。ボツリヌス菌について」

 

例その3~遺伝子組み換え作物をエサとして食べた豚の長期毒性試験

 GMOトウモロコシと大豆を与えた豚は、グリホサート曝露に一部起因している可能性のある広範な腸炎症を発症した。

Glyphosate, pathways to modern diseases II: Celiac sprue and gluten intoleranceより

f:id:rising-dragon:20170820182426j:plain

参考文献はこちら↓ 

「遺伝的に改変された(GM)大豆とGMトウモロコシの食餌を与えられた豚の長期毒性試験」

Carman - Organic Systems Journal Vol.8 No.1 (2013)

 

証拠を得るのは難しい、だが疑わしさは消えない 

動物を対象とした研究であり、

ヒトの生体内での様子を

確かめた訳じゃないから

はっきりしてない部分は多いけど

 

グリホサートが腸内細菌叢の

バランスを崩してしまうことが

腸疾患の発症の

起因となりうることについては

 

これを全否定することも難しそうだ。

 

特に善玉菌と言われる菌たちが

ダメージを受けてしまうことで、

 

病原性の菌が

活発になってしまうことは

見過ごせないな。

 

ヒトだって似たようなこと

起きうるかもよ( ̄⊥ ̄lll)

 

腸内細菌とグリホサートとの

関連が指摘される今となっては、

 

さらに研究が進んで

真実が明らかになることを

願いたい。 

 

つづく。

*1:引用:Samsel A, Seneff S. Glyphosate, pathways to modern diseases II: Celiac sprue and gluten intolerance. Interdiscip Toxicol. 2013;6:159–84. [PMC free article] [PubMed]

*2:By Taken byfir0002 | flagstaffotos.com.auCanon 20D + Tamron 28-75mm f/2.8 - 投稿者自身による作品, GFDL 1.2, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=135320