空飛ぶ船は癒し舟

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健康に関して気になったことや、その他書きたいことを書くブログ

通勤は貴重な運動タイム!~運動は奇跡の薬

歩くことは体にいい!

・・・と知りつつ、

ついってなるのが人間の性。

 

今よりもほんの10分!

歩く時間を長くしてみませぬか?

 ↓

スポーツ庁推奨のスニーカー通勤は奇跡の薬?医師解説(福田芽森) - 個人 - Yahoo!ニュース

このニュースの中で

「Exercise is a miracle drug(運動は奇跡の薬)」 

という表現が紹介されているんだけど

なんか好きだな~♪

 

私が理学療法士として

心臓リハビリテーション

介護予防事業などに

携わった経験からしても

 

やっぱり

運動習慣はとっても大事!

 って思う。

 

だがしかし!

 

大事だと分かっていても

なかなか変えられないのが

習慣ってやつなんだ!

 ヽ(*`ェ´*)ノフンガ~

 

分かっちゃいるけど

変えられない。

 

だからこそ、

ほんのちょっとの努力から

始めよう!

 

そんな訳で、今回は

上記ニュースの参考文献から

一つまとめておこうと思う。 

 

アクティブな通勤は健康づくりに役立つ!

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イギリスの以下の研究によると

 ↓

Associations between active commuting, body fat, and body mass index: population based, cross sectional study in the United Kingdom | The BMJ

「能動的な通勤、体脂肪、および体格指数の関連性:英国の人口ベースの横断研究」BMJ 2014;349:g4887

 

歩行や自転車といった

能動的な移動行動が減少すると、

 

身体活動の減少に

つながるだけじゃなく

肥満度も高まるようだ。

 

移動ってのは、現代人にとって

それだけ貴重な運動の機会!

と言えそうだね。

 

んでもって

英国国立保健医療センターは

日常生活に運動を取り入れる

実用的な方法として

 

活動的な通勤を強く推奨しているよ。

 

(`ω´)ヌフフ 活動的な通勤とは

これのことだー!

3つあるよ。

 

①スニーカー通勤 

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自宅からバス停や駅まで歩くって人も

貴重な運動機会になっているよ。

 

ちょっとした距離でも

歩く機会があるということは

健康のためにとても役立っている!

 

自宅や職場の一駅前で降りて

歩くのもすごくいいよね。

歩くと気分転換にもなるし。

 

②自転車通勤

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忙しい朝!駅までチャリで

ぶっ飛ばしてくぜ!ってあなた!

よい運動になっています。

もちろん職場に直行のYOUもね。

 

③公共交通機関での通勤

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電車(バス)通勤だしなぁと

どこか後ろめたく思ったあなた。

これからは胸を張ってよし!

 

BMI(肥満度の目安)および

体脂肪率といった尺度からは

 

研究データ上、

歩行や自転車通勤と

同じくらいの効果なのだ!

 

バス停~目的地も歩くし

駅構内だってなんだかんだ歩くもんね。

 

まずは公共交通機関の利用から

この研究から得られた

重要な発見は、

 

公共交通機関の利用が

ウォーキングやサイクリングと

同様の効果や重要性がある

ってことなんだ!

 

いくら健康のためとは言え

マイカー通勤から

いきなり徒歩や自転車通勤ってのは

 

ハードルが高かったり

物理的に無理だったりして

広まりにくい部分がある。

 

けど公共交通機関の利用なら

検討の余地ありの人も

増えるかもしれないね。

 

英国でも

マイカー通勤から

公共通勤に変えるのは、

 

健康上の利益のみならず

環境上の利益もある

一石二鳥な保健政策として

注目しているみたいだよ。

 

仕事で体を動かしているから大丈夫?

運動不足だけど

仕事で体を使っているから

大丈夫。

 

そう思いたい。

 

けど、いくつかの研究によれば

職業的身体活動と

BMI(肥満度の目安)の間には

関連性がないことが分かっている

*1

 

むしろ仕事で体を使っているから

大丈夫だと思っている人の方が

ちょっと要注意かもしれない。

 

なぜなら、

職業活動レベルと肥満の間に

正の相関が見られるからだ。

 

体を使う人の方が

より沢山食べちゃうことも

関係しているのかもしれない。

 

仕事の勤務時間によっては

基礎代謝に影響を与える可能性もある。

 

仕事でよく体を使う人ほど

MBIが高く、

致死的心筋梗塞のリスクが

高いことが示唆されている研究もある*2 。

 

職業的に体をよく使う人でも

油断せずに肥満には注意が必要だね。

*1:

*2:Stender M, Hense HW, Döring A, Keil U. Physical activity at work and cardiovascular disease risk: results from the MONICA Augsburg study. Int J Epidemiol1993;22:644-50.Abstract/FREE Full Text