【飛騨高山】夜の森へ
集中研修では講座の他に
自由時間が設けられており
私は施設周辺の里山歩きを楽しんだ。
最初は先輩たちの後に
付いて行かせてもらった。
とにかく後をついて行くので精一杯。
夜の山にも連れていってもらった。
貴重な経験だった。
先輩たちが照明を消すので
(ウソだろ?と思ったけど)
私も消してみた。
真っ暗かと思いきや
月明かりに照らされて
案外明るいのには驚いた。
昼間とは全然違う雰囲気。
神妙な空気に圧倒される。
木々の香りもどこからか
漂ってくる。
色々な音も聞こえる。
風が吹き枝葉が揺れる。
先輩たちと一緒じゃなければ
怖くてとても無理だったと思う。
先輩たちの森の中での
過ごし方を見て、
なるほどそうやるのかと
学ばせてもらった。
この森と先輩たちの間には
信頼関係があるように見えた。
自分がしてもらったこと
お世話になったことを
忘れずにいたい。
いつまでも先輩に
甘えていられないので
昼間に一人で
勇気を出して行ってみる。
ところがやはり道が分からなくなる。
そして再び先輩に教えてもらう。
そんな風にお世話になりながら
少しずつ森に慣れていった。
湧き水の場所を
教えてもらった道端に
咲いていた小さな野花。