【グリホサート17】~残留基準値の改正(1)
久しぶりにグリホサートの話題。
今回は、残留基準値が変更された件について、しっかり把握していこう思う。
厚労省からお達しが出たのは2017年12月25日のこと。
[平成29年12月25日生食発1225第4号]食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について
グリホサート含め10種の農薬の基準値が変更された。
変更というと、厳しくなったりゆるくなったりする訳だが、グリホサートはどうだろう?
まずは運用上の注意点に注目だ!
さっそく値を見たいところだが、まずは資料の「第3 運用上の注意」を押さえておこう。
ここをしっかり把握しておかないと基準値を読み解けなさそうなんだ。
(|||`□´|||;;)ヒ~!なんかごちゃごちゃ難しい!がんばろう。
何が変わったのか?
以下引用:[平成29年12月25日生食発1225第4号]食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件についての「第3 運用上の注意」より
基準値が変わったのはもちろんだが、その他に以下のような変更があった。
改正前は、規制対象がグリホサートのみだったが、改正後は下図のように変わった。
つまり範囲限定でN-アセチルグリホサートが規制対象に加わったってことのようだ!
※ちなみにグリホサートとは〔グリホサート、グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアミン塩、グリホサートトリメシウム塩、グリホサートナトリウム塩〕が含まれている。
N-アセチルグリホサートとは?
N-アセチルグリホサートってなんじゃらほい?
これは遺伝子組み換え作物から検出される残留物質なんだ。
どういう遺伝子組み換えかというと、農薬グリホサートを使用しても枯れない植物。
つまりグリホサート耐性植物ってやつだ。
グリホサートを無効化するたんぱく質を作り出す遺伝子を持っている。
N-アセチルグリホサートは、Bacillus licheniformis 由来の gat4601 遺伝子が導入されたグリホサート耐性の遺伝子組換え植物体内において、グリホサートが不活性化された結果生じる代謝物である。
つづく